コミュニケーションとは?~苦手意識のある大学生の方へ~
皆さんこんにちは!事務局スタッフのFです。
今回より、コミュサプのスタッフコラムを書くことになりました。
コミュサプ(コミュニケーション・サポート・プログラム)はコミュニケーションに課題を感じている大学生以上を対象にしたプログラムです。
今回は、コミュサプの参加を迷われている方に向けて、コミュサプのテーマとなる「コミュニケーション」について掘り下げてみたいと思います。
日常生活や学生生活においてコミュニケーションに苦手意識がある・不安を感じるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回のコラムを通して、コミュニケーションとは何か・苦手なコミュニケーションへの向き合い方をご紹介します。
1. コミュニケーションが苦手…何が苦手なのか、具体的な場面で考えてみよう
「コミュニケーションが苦手」と言っても、どのようなことに苦手を感じるのかは、人それぞれ異なるのではないでしょうか。まずは、具体的な場面を考えてみましょう。
1-1.大学生活でのコミュニケーション
- 人に話しかけることが苦手で、友達作りができていない
- 授業で人前に出て、発表することが苦手
- 雑談のような目的のない会話が苦手・言いたいことがうまく伝わらず、誤解されることが多い
1-2.アルバイト先でのコミュニケーション
- 休憩時間の雑談が苦手
- 指示をうまく理解できずに注意されることがある
- わからないことを聞くタイミングや質問のやり方がわからない
1-3.オンラインでのコミュニケーション
- どのようなタイミングで自分の意見を言ったらよいかわからない
- 相手の表情を見て、気持ちを汲むのが苦手
- LINEやメールなどチャットコミュニケーションで誤解が生じることがある
みなさんにはどのようなことが当てはまるでしょうか。
2. コミュニケーションとは何か?
あらためてコミュニケーションとは何か考えてみましょう。
コミュニケーションとは、日本語では情報伝達、意思疎通を図ることです。人と人とが、互いに意思や感情、思考を伝達し相互に理解を深めることと捉えるとよいかもしれません。「情報の発信者と受信者がコミュニケーションによって同じ情報を共有できている」ことが大事なポイントです。
最近では、メールやチャットなどテキストコミュニケーションの機会も増えていますが、ここでは会話でのコミュニケーションついて考えてみましょう。
コミュニケーションに対して「何となく苦手だから…」、「過去にコミュニケーションで失敗経験があり、得意でないと思っている…」など、“漠然と”苦手意識を持っている方もいるのではないでしょうか。
コミュニケーションは様々な要素で構成されている言葉です。構成している要素を分解して捉えると、自分にもできることがあるかもしれません。
2-1.コミュニケーションを構成する要素の例
- 自分の考えを言う
- 具体的に伝える
- 相手の話をよく聴く
- 相手の発言に対してリアクションする
- 疑問やわからないことを相手に質問する
- 意見の異なる相手と話し合いをする
「自分の考えを伝えることは苦手だけれど、聞き手として頷いてリアクションを取ることはできそう」「わからないことを知り合いに尋ねるだけなら苦痛ではない」などひとつひとつの要素で得意なこと・苦手なことを考えてみましょう。
皆さんの中に、あるいは皆さんの周りに「聞き上手な人」はいませんか?相手の話を興味を持ってよく聞いてくれる人も、コミュニケーションが上手な人と言えます。コミュニケーションが上手な人と聞くと、話し上手でなければいけない・沢山喋らなければいけないとイメージするかもしれませんが、実はそれだけではないのです。
コミュニケーションに向き合う時、どういったことであれば自分にできそうか・できているのかを考えてみると、自分自身に対する理解も深まります。
3. 苦手を少しでも軽減したい!そのためにできることは?
コミュニケーションの中で、どのようなことなら自分にできるのかを理解した段階で、今ある課題にどのように取り組むと苦手意識が軽減するかをご紹介していきます。
そもそも、苦手意識を持つ理由の多くに過去の失敗体験や経験不足が挙げられます。
例えば、「授業で発表をするときにうまくできなかった」「話した内容が意図したとおりに伝わらず、友達に誤解されてしまった」など、コミュニケーションに失敗したことにより、次のコミュニケーションの場面に踏み出しづらくなり、その結果さらに、コミュニケーションへのハードルが上がりチャレンジする機会を失っていく、といった状況です。
このようにコミュニケーションの場から遠ざかることなく、漠然とした苦手意識を軽減するためには、自分にできる範囲のことからコミュニケーションを練習することが大事です。
4. コミュサプではコミュニケーションの「練習」「体験」ができます
自分にできる範囲からコミュニケーションを練習する方法として、コミュサプ1dayの活用をおすすめします。
コミュサプ1dayは大学生・大学院生の方を対象にしたオンライン開催の無料プログラムです。
ここでは、コミュサプ1dayの特徴を2つご紹介します。
4-1.ゆっくりとしたペースでコミュニケーションの基礎を学べる
コミュサプ1dayでは、いきなり他の参加者とコミュニケーションを取ることはありません。
オリエンテーションでは、ゲーム形式での自己紹介や参加時1日の目標発表を行い、「発言する」ことに慣れていきます。
コミュニケーションワークでは、話す人・聞く人がお互いにはたらきかける際に必要なポイントを座学形式でお伝えします。
コミュニケーションを練習するにあたって基礎的な内容を知ることからはじまります。コミュニケーションの事前練習は不要ですので、気軽にご参加いただけます。
4-2.学びをふまえてディスカッションの練習ができる
コミュサプ1dayではディスカッションを練習する場面がありますが、相手の意見をしっかり聞いて尊重する・頭ごなしに否定しない等のルールを設けています。
また、ディスカッションの進め方に迷った際には事務局スタッフが進め方のアドバイスを行います。練習の場へ踏み出すこと自体に不安を感じる方でも、「失敗したらどうしよう」という不安を気にせずにコミュニケーションを練習することができます。
ここで、コミュサプに参加した学生の声をご紹介します。
- 参加前は間違えることに苦手意識を持っていたが、プログラムを通して質問や確認は相手を傷つけるものではないと分かった。自分の発言に自信を持とうと思えた。
- 今まで人と異なる意見を言うことを避けていたが、意見を言うことでコミュニケーションに繋がることを学んだ。人と違う意見は悪いことではないと改めて気付くことができた。
- 相手の発言を理解することが苦手だったが、分からないときは質問するなど、自分が一歩行動することでコミュニケーションの苦手意識の軽減につながるのだと分かった。
コミュサプ1dayのご参加後には、チームでのコミュニケーションを練習するプログラムや、自分の苦手なことに無理なく向き合うためのヒントを得るプログラム、自分らしい雑談を実践するプログラムなど、一人ひとりの困りごとや不安に合わせた体験に参加できます。
コミュニケーションへの苦手意識を軽減する第一歩として、コミュサプ1dayへのご参加をお待ちしております!