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お知らせ
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お知らせ
2024年
パーソルダイバースが運営するとみおか繭工房は、2024年6月14日、障害のある社員が生産した283キロの繭を今年度、初出荷したことをお知らせします。
富岡市内で生産された繭は、一般社団法人富岡シルク推進機構(群馬県富岡市)の厳正な品質検査を受け、純国産の高品質な富岡シルクとして活用されています。
高齢化が進み、担い手不足が課題となっている養蚕業の活性化と、障害者の新たな就労機会の創出を目指し、2017年群馬県富岡市にとみおか繭工房を開設。
工房では、養蚕技術を次世代に継承すべく、蚕の飼育や市内の耕作放棄地を借り受け、3ha超の桑園管理、道具のメンテナンスなど養蚕に係る一連の作業を行っています。
また、2022年には市内2拠点目として、富岡製糸場の最寄り上州富岡駅前にMerci Cocon & Café(メルシー・ココン アンド カフェ)をオープン。職域を新たに拡げ、キッチンやホール業務のほか、社員が制作したシルク関連製品を販売するショップも運営。
2024年6月現在は障害のある社員56名が活躍しています。
とみおか繭工房で1回あたりに飼育する蚕はおよそ18万頭※。
すべての蚕に同量の桑の葉を供給するのは容易ではありませんが、成育状況に差があると繭の品質にも影響します。そのため、経験や知識のない社員にも供給量がわかるよう、蚕をグループに分け重量を算出。グループごとに、成育を管理し、桑の葉が過不足なく均等に行き渡る工夫をしています。また、生産した繭は細かい違いに気づくことが得意な社員の特性を活かし、良質な繭のみを目視で選別、品質向上の維持に努めています。
※蚕は●頭と数えます。
工房では、蚕に桑の葉を与えて飼育する伝統的な養蚕を、年に4回行っています。
蚕の成長にあわせ、最盛期には1日で1.5tもの桑を採取。良質な繭の生産に桑は必要不可欠である一方、どうしても枝だけは大量に残ってしまいます。加えて、栄養価の高い桑を生育するには、不要な枝を切り落とさねばならず、廃棄量は年間およそ2.7tにもおよびます。
この枝を廃棄せず、新たな価値を創出するため、障害のある社員による手漉き和紙づくりを開始。養蚕閑散期の業務にもつながり、新たな雇用を生み出しています。
和紙はハガキや栞に加工し、Merci Cocon & Caféのショップなどで販売しています。
※エシカルとは倫理的という意味で、人や環境、地球に優しい行動を指します。
とみおか繭工房では、今後も障害者雇用を通じて養蚕業の活性化へ貢献するとともに、持続可能な未来を目指し、環境保全にもより一層、力を入れて取り組んでまいります。
富岡市内で生産された繭はすべて、一般社団法人富岡シルク推進機構の厳正な品質検査を受けています。その後、碓氷製糸株式会社(群馬県安中市)で、日本最新鋭の世界最高ランク「6A」繰糸機で生糸に加工。純国産の高品質な富岡シルクは、生産履歴が明確で作り手のこだわりや安心・安全への配慮が行き届いた製品として活用されています。
パーソルダイバース株式会社 広報窓口
E-mail:inquiry@persol.co.jp
※折り返しの対応となりますため、メールでのお問合せをお願いいたします。