静岡大学
「障害や疾病のある学生やコミュニケーションが苦手な学生の就職活動準備講座」
2023年3月7日(火)、静岡大学主催の就職活動準備講座に、「コミュニケーション・サポート・プログラム」(CSP)スタッフが講師として登壇しました。
今回の就職活動準備講座は障害や疾病のある学生やコミュニケーションが苦手な学生を対象にオンライン形式で実施しました。
本講座は第1部のキャリアガイダンスと第2部の自己理解ワークショップの2つの構成で実施し、今後の自身のはたらくを考え、自分自身について気付きを得る機会となりました。
第1部のキャリアガイダンスでは、以下についてお話ししました。
- 雇用の原理
- 就職活動前に知っておきたいこと(“就職する”とはどういうこと?/就職活動とは?)
- はたらく選択肢(卒業後の進路の選択肢や考え方)
- 自分に合う活動の進め方を知る
第2部の自己理解ワークショップでは、以下についてお話ししました。
自身の苦手なことや困りごとを出発点にして、今後無理なく向き合うためにはどのようなことができるか、少人数のグループで話し合いました。
当日参加者からいただいたご感想を一部ご紹介いたします。
【第1部 キャリアガイダンスについて】
- これまでのことを振り返ると授業をたくさん取るなど、やっておいた方がよかったこともあるように感じるが、今回のガイダンスではこの先にも様々な選択肢があることを知れて少し安心した。
- 就職活動をする前に、自分のできることや強みをよく知り、その職場できちんとはたらけるかどうかを考えたり、実際に就職活動を行う際には自分に合った活動をすることが重要だと知ることができた。
- 障害があり就職が本当に不安だったため、障害のある方の就職の事例を聞くことができ、良い参考になった。
【第2部 自己理解ワークショップについて】
- 今回のワークを通して、自分の性格や特性をそれほどマイナスに捉えすぎなくてもいいのかもしれないと思えた。
- 他の参加者からのアドバイスを聞いて、自分の苦手なことを克服するヒントは案外自分の中にあるのだなと気づいた。
- これまでは、自分の悩みを自分自身の中だけでもやもやと考えていたが、今回のワークを通して客観的に考えられるようになった。他の参加者からのアドバイスは実際に自分でもやってみたいと思う。
また、静岡大学障害学生支援室(修学サポート室)からのご感想をいただいておりますので、ご紹介いたします。
【静岡大学 障害学生支援室からいただいたコメント】
本学では毎年、障害や疾病のある学生、コミュニケーションが苦手な学生などを対象として、就職活動準備講座を開催してきました。
今回は、CSPのスタッフさんにキャリアガイダンスと自己理解ワークショップの講師をお願いしまして、大変充実したプログラムを行うことができました。
前半のキャリアガイダンスでは、学生と社会人との違いという視点から企業側からみて採用したい人材と、処遇と配慮のバランスをコスト面から説明いただき、障害をオープンにした場合とクローズでいく場合のメリットやデメリットをわかりやすく解説していただきました。
また就職活動を進めいくうえで、はたらく選択肢を示していただいたことで参加学生も、自身の特性に向き合いながら、自分に合う就職活動を考える有意義な機会となりました。
後半の自己理解ワークショップは、参加学生それぞれが自身のことについてワークシートに書き込み、その中から苦手と思っていることを報告し、参加した他のメンバーから対処法や意見をもらう方法で進められました。
自分の弱みだと思っていたことが、他の学生からみると、考え方を変えたり、工夫したりすることで、対処できたり、あるいは強みに変化することに気づかされることで、ピア(=仲間)から元気をもらえるような、ほっこりとした時間となりました。
今回、学生たちが記入したワークシートは、自己理解を深めるうえでの財産になりましたので、今後の支援をしていく際に活用できると同時に、ピア同士の意見交換を継続的に学内で進めていきたいと考えるようになりました。
CSP事務局ではキャリアガイダンスやワークショップなどの企画・運営も承っております。
ご希望に合わせて用意しておりますので、気兼ねなくご相談ください。
今後もプログラムやガイダンスを通してコミュニケーションや就職活動に不安を感じている大学生の皆様を支援してまいります。
※コミュニケーション・サポート・プログラムは、CSPからコミュサプへ略称を変更しました。記事内では開催当時の名称を使用しています。