2025.06.02
ニュースリリース

群馬県内5拠点目「まえばし穣工房」を開設、農福連携が生み出す新しいかたち

2025年6月2日、群馬県前橋市に県内5拠点目となる「まえばし穣工房」を開設しました。

名称

まえばし穣(みのり)工房

所在地

〒371-0013 群馬県前橋市西片貝町4-8-22
(JR両毛線「前橋駅」より市営バス「保健センター入口」下車徒歩4分)

責任者

まえばし穣工房 マネジャー
広瀬 雄一

事業内容

農作業受託

まえばし穣工房では、障害のある社員が地元農家をはじめ、自治体やJAと連携し、農業支援業務に携わります。農福連携を通じて、地域の人材不足を支えるとともに、障害のある方々が住み慣れたまちで自分らしくはたらける環境づくりを進めてまいります。

■群馬県内で5拠点目 農業分野で障害のある社員の活躍の場を創出

パーソルダイバースは、群馬県内で地域の方々や自治体と連携しながら、障害のある方の多様なはたらき方を支える雇用事業を展開しています。
2017年に開設した「とみおか繭工房(富岡市での養蚕業)」をはじめ、「Merci Cocon & Café(富岡市でのカフェ・ショップ運営)」、「まえばし彩工房(前橋市での花材製品制作)」、「きりゅうアート工房(桐生市でのシルク化粧品・石鹸製造)」と、これまでに4拠点を運営してまいりました。
なかでも、とみおか繭工房では、高齢化による担い手不足が課題となっている富岡市の養蚕業を継承。養蚕に関わるさまざまな作業や、繭の生産から絹糸を活用した製品づくりまで、障害のある社員が地域を支える力となり活躍しています。
2025年6月現在、県内で150名を超える障害のある社員がそれぞれ力を発揮しています。

■背景および開設の目的

近年、農業分野では従事者の減少や高齢化による人材不足が深刻化し、それに伴う耕作放棄地の増加や生産性の低下が全国的に広がっています。持続可能な農業を維持するためには人材の確保が非常に重要な課題となる中、前橋市においても、地域農業を支える人材の確保で新しい仕組みの導入が求められています。
一方、障害者雇用の重要性も年々高まっているものの、特に地方では、はたらく場所や職域の選択肢が限られているのも実情です。
こうした課題に対して、まえばし穣工房は農業の活性化と障害者雇用の拡充を両立する「農福連携」により、さらなる生産拡大に貢献しながら、2028年3月までに約30名の障害のある方々の雇用を目指しています。

■まえばし穣工房の援農モデル

まえばし穣工房の援農モデル図

まえばし穣工房では、地域の農家から農作業を受託し、指導スタッフ1名、障害のある社員3~6名で編成された1チームが、農家の畑やハウスに赴き、圃場整備や苗の定植、収穫などの農作業を行う「援農モデル」を展開します。
このモデルは神奈川県横須賀市にある「よこすか・みうら岬工房」での取り組みをベースにしており、地域農業を日常的に支えることで、人材不足の解消にもつながると期待されています。
そのため、通年で安定した援農体制の構築には、自治体やJAなどとの連携が不可欠です。

地域農業に精通したこれらの機関は、農業経営者を経営面・技術面の両面から支援する立場にあり、繁閑の時期に応じた作業や人材不足が生じやすい作業にも詳しいのが特徴です。
こうした知見を活かし、農業経営者や作業内容との的確なマッチング、効果の検証、農業従事者への情報発信・理解促進においても、自治体やJAからの間接的な支援を受けながら、さらなる連携を深めてまいります。

■コメント

まえばし穣工房 マネジャー

広瀬 雄一

「今後は、これまでに培ってきた知見と農福連携の実績を活かし、障害のある方々が住み慣れた地域の中でいきいきと活躍できる環境づくりを一層進めてまいります。また、地域農家や自治体、JAと協力し、安定した農作業の受託体制を築くことで、地域に根ざした援農モデルの実現を目指していきます。」

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