事業・サービス
dodaチャレンジの
ご支援ストーリー
経験を積み重ね、ノウハウを増やし、
「なりたい自分」を叶えるためのご支援をする
「dodaチャレンジ」は、パーソルダイバースが展開する障害者向け転職・就職支援サービスです。 現在は転職支援数No.1、就職後の定着率も96%に上りますが(※)、サービスが始まった2009年当初は手探りの連続。 一人ひとりと向き合い、可能性を見極めお伝えするご支援を積み重ね、ノウハウと実績を徐々に増やしていきました。
そんな私たちには、数えきれないほどの “忘れられない支援ストーリー”があります。 ここではその中のいくつかを紹介しながら、 私たちが気づいた 「ご支援において大切なこと」をご紹介いたします。
※ご支援数: 2022年度厚生労働省「人材サービス総合サイト」 / 定着率:2021年度6ヶ月就業継続率
01
障害のある方々のリアルな日常を、丁寧にご説明する
障害のある方々の就職支援をする中で、最初に私たちが直面したのは「障害のある方々とはたらくことについて、企業の方々は具体的なイメージを描きづらい」という課題でした。そこで私たちはまず、求職者の障害特性や日常生活の送り方を、企業に丁寧に説明していきました。
例えば腹膜透析が必要な方のご支援ケースでは、日常で必要なすべての医療器具を写真に撮り、障害の内容や治療方法、必要な配慮について企業側に細かく伝えました。車椅子を利用している求職者に対して「当社はバリアフリーが整っていないので、移動や勤務が難しいだろう」と言われたときには、キャリアアドバイザーがご本人と一緒に現地へ同行し、車椅子勤務が本当に不可能か検証したことも。コロナ禍のマスク生活では、読唇術を使う聴覚障害の方々が面接の際に困らないよう、面接で聞かれる質問を事前に確認してご本人にお伝えし、企業に対しては障害内容を資料にまとめて応募書類と一緒に提出しました。
企業側に理解いただくためには、私たち自身が求職者一人ひとりを深く理解し、丁寧に伝え続ける以外の近道はありません。加えて、障害知識や共にはたらくうえで知っておくべきことなどをお伝えするセミナーを開き、幅広く理解を促す取り組みも進めています。
02
直接会って話すことで、予期せぬ化学反応が生まれることも
精神障害や発達障害のある方のご支援では、障害に対する誤った先入観に影響されることがあります。職務経歴書を見ただけで「配慮ができないから」と断られてしまい、200社近く応募してようやく1社と面接できることも珍しくないほど。応募書類からだけではわからないその方ならではの魅力を、どうすれば伝えられるだろうか? そこで私たちは、いきなり個別面接をするのではなく、まずは一度求職者と直接会っていただく機会を設けるべく、複数企業が参加できる「合同面談会」を開くことにしました。
そこに参加したある発達障害のある方のエピソードです。その方は正社員採用に強くこだわっていたため、とある企業から「契約社員としてぜひ採用したい」という内定が出ても、すぐには決心できませんでした。ところが、企業と面談をしていく中で「自分の掲げる条件がすべてでない」と気づかれました。企業側にもその方の強みやはたらくことへの想いを理解していただくことができ、契約社員としての採用が決定。企業と求職者が直接向き合い、お互いを理解することができたのです。この方はその後、はたらきぶりが評価され、正社員になることができました。
03
Willを尊重し、「なりたい自分」を叶えるために
求職者のことを丁寧に伝え、直接会ってお互いを理解し、採用につなげる。こうした地道な努力と支援を続ける中で、障害者雇用に対する企業の姿勢は確実に変化してきたと私たちは実感しています。今までの転職・就職では「can(できること)」の提示が最優先でしたが、これからはそれ以上に「will(やりたいこと)」の提示も重視される時代になりました。こうした社会変化の中で、私たちにもより一層多様な支援が求められていくでしょう。
求職者ご本人が「いつかこうなりたい」と思い描いたときから、「なりたい自分になる物語」は始まっています。私たちはこれからも、一人ひとりの意思と可能性に向き合い、誰もが「なりたい自分」になれるよう、ご支援を続けていきます。