事業・サービス
オフィス環境快適化の
成長ストーリー
30年の月日をかけて
私たちが変えた
「仕事のやり方」と「意識」とは
パーソルダイバースでは、グループ各社から事務業務を受託することに加え、 清潔で快適なオフィスづくりをおこなう受託事業も展開しています。 はたらく皆さまに安らぎやよろこびをお届けするサービスとして、 グループ各社からご好評いただいています。
これらの事業は、遡ること30年、印刷物の封入業務に障害のある社員をアサインしたことに始まります。 それ以来、 業務のやり方の工夫やグループ会社社員との交流を通じてはたらく意欲や意識を高め、 事業として大きく拡大していきました。
01
トラブル経験を糧に、
業務を細分化してノウハウを確立
30年前のパーソルグループ内では、手間のかかる紙の仕事が多く発生していました。そうした業務のうち、資料の封入封緘や発送業務を特例子会社サンクス・テンプ(現パーソルダイバース)が受託し、障害のある社員が担うようになりました。徐々に受託する仕事の種類が増え、発送物関連の業務だけでなく名刺制作などの仕事も請け負えるようになっていきました。
ただ当時は、作業のマニュアル化やチェック体制が今ほど十分ではなく、発送物が入っていないなどのトラブルも少なくありませんでした。社員総出でお詫びに行くなどの失敗も経験しましたが、それをきっかけに作業工程の細分化や改善を行い、作業しやすくミスも発見しやすい仕組みを整備。仕事のクオリティが格段に上がり、グループ会社からの信頼につながっていきました。
02
障害のある社員と委託元の社員が直接触れ合い、意識が変わった
1999年頃からは、障害のある社員がグループ会社へ書類を届ける「社内便」がスタート。これを機に、届け先の部署の方とのコミュニケーションが生まれるようになりました。「こうした人たちがはたらいているのか」とグループ各社に知っていただくきっかけができ、「こんな仕事もお願いできないか?」と紹介してくれるケースも増えていました。
グループ会社社員たちとの交流は、障害のある社員としてもうれしいものでした。それまで以上にビジネスマナーを身に付け、はたらくことへの責任感も増しました。グループ会社とは困ったときに助けあえる関係性もでき、東日本大震災のときには社内便の届け先で被災した障害のある社員を、オフィスで朝まで待機させてくれたこともありました。
「受託する仕事を待つだけでなく、自らオフィスへ出向いて仕事をしよう!」私たちにそんな意識が芽生えたのは、まさにこの頃。当時の経験や想いは、現在のカフェ運営や清掃、リフレッシュサービスなどにつながっています。
03
仕事の先に何があるのか、
しっかり見つめる
私たちが仕事をする中で大切にしているのは、「目の前の仕事の先に誰がいるのか意識しよう」ということです。例えば、ラベル貼りやノベルティの封入といった作業が、誰の役に立っているのか。取り扱う資料の中には、誰かの人生に関わる重要なものも含まれます。そうした仕事の重要性が分かると、社会の中に自分の役割があることが実感できます。
苦手なことや制約はあっても、工夫と挑戦心次第でやれることは広がります。「障害者だから」と特別視されるのではなく、社会の中で役割をしっかり果たしている一員でありたいと、私たちはいつもそう願っています。
グループへの貢献を通じ、はたらく社員一人ひとりが企業人として自立し、成長する。そのための手段として、私たちの仕事があるのです。